はじめてのRubyKaigi
2023年5月11~13日まで松本で開催されたRubyKaigi 2023に参加してきました。 初めてのRubyKaigiはとても強烈な体験でした。
目次
自己紹介
フィヨルドブートキャンプ(以下FBC)でプログラミング学習をしているsadanoraです。
FBCには2020年8月から参加していて現在は自作サービスという最後の課題に取り組んでいます。
RubyKaigiは今年初参加。
事前イベント
RubyKaigiに行くなら少しでも楽しみたいので、以下の事前イベントに参加。
gmo.connpass.com hey.connpass.com
Shibuya.rbの感想Shibuya.rb RubyKaigi 2023 前夜祭にいってきた - sadanora's scrapbox
リアルなRubyコミュニティの雰囲気やRubyKaigi前の盛り上がりを感じられる、特に気になるセッションの目星がつけられる、顔見知りの人が増える等々いいこと尽くめだったのでRubyKaigi初参加者こそ事前イベントに参加した方がいいと思いました。
「Niceに過ごしてください」「MINASWAN」「わからないものを聞きたい」などなど、RubyKaigiへの心構えやお馴染みの言葉、Rubyコミュニティの雰囲気などを知る機会にもなりました。
Rubyists on rails
今回行きの交通手段はcookpadさん主催のRubyists on railsに参加しました。
隣の方が英語話者だったら翻訳アプリ頼りだな、なんて思っていたものの、なんと隣はフィヨルドブートキャンプのアドバイザーのimaharuさんで、エンジニアのお仕事のことやアカウント名の由来を聞いたり、松本まで色々とお話できました。*1
松本についたら自分はコワーキングスペースで自作サービスの開発を進めようと思っていたのですが、imaharuさんが温泉に行くメンバーを募っていて楽しそうだったので参加させていただきました。蕎麦を食べたり温泉に行ったりと、0日目から松本観光を楽しみました。
フィヨブーハウス
FBCでは今年はフィヨブーハウスという企画をしていて、受講生がRubyKaigi中に泊まれるシェアハウスをなんと宿泊費無料で用意してくださりました! 0日目には前夜祭パーティがあって、FBC関係者と交流する機会もありました。
RubyKaigi 2023に行ってみたいけどぼっちだと辛いし楽しみ方もわからなくて心配…
まさに自分はこれだったのですが、フィヨブーハウスのおかげで一緒にRubyKaigiを楽しむ仲間ができたことでそういった不安が全くなくなりました。
初参加のRubyKaigiは(オフラインで)初対面の人とめちゃくちゃ話すことになります。 とても楽しいことでしたが、普段家からあまり出ない自分はこれが結構負担でした。 念の為書くと、人と話すことが嫌だということではなくて、プログラミング学習だけしていると家からあまり出ない、オフラインで初対面の人と交流する機会が極端に少ない、という引きこもり生活を送っている自分には普段の生活とギャップがありすぎてMPが削られまくった感じです。
フィヨブーハウスの仲間とは雑談したり飲みに行ったり、セッションで出てきたコードの気になったところについて話し合ったり、FBCのプラクティスの質問をしたり、気軽にそういうことができたのが本当に心強かったです。
コードの向こうには人がいる
RubyKaigiに参加して一番強烈に感じたことを挙げるなら、この言葉の解像度がとても変わったことだと思います。
「コードの向こうには人がいる」という言葉は過去の角谷トーク*2にて繰り返し扱われていたので、言葉としては知っていました。
Fjorb Boot Camp as a Gate - Speaker Deck
RubyKaigi参加前のミートアップでもjune29さんから「コードの先に人がいるというか。こんな人たちが作っているんだなというのがわかるとまた色々変わると思います。」というような話をお聞きできたのですが、その時の自分はこの言葉の意味を全然理解できていなかったなと思います。
RubyKaigiのセッションは内容が高度で英語の発表も多く知らない言葉やわからないことの嵐で、聴くと言うより浴びるような感じでした。 理解できることは10%もない*3のに、モチベーションが爆上がりします。 そんなにもわからない話を聴いて何故モチベーションが上がるのかは、たぶん「コードの向こうに人がいる。」のを直に感じられたことが起点になっている気がしています。
「コードの向こうには人がいる。」はセッションに限らなくて、RubyKaigiの色々な場面でこの言葉が頭に浮かぶことが多かったです。
まとめ
RubyKaigiは本当に楽しかったです。
実はRubyKaigi 2023には参加しないつもりでした。 去年の津の盛り上がりを感じて今年は参加したいと思っていたものの、RubyKaigiに参加するのは就職してからだと思っていたし、FBCの卒業までもう少し時間がかかりそうだったので「今年も無理か〜」と思っていました。 そんな時にFBCの質問雑談タイムでmachidaさんから背中を押していただき、「これは行くしかないな」となった勢いで参加して本当によかったです。
なるべく来年の3月くらいにRubyKaigi参加を悩んでいるFBC受講生の参考になるようなことを書きたかったんですが、他にもほんとーに沢山のことがありすぎてとても書ききれないです。
一応書いておくと、色々な企業のエンジニアの人と話せるとか、ご飯の割引券3000円分もらえるとか、飲み会が無料だとか、素敵なノベルティ山ほどもらえるとか、音楽イベントが楽しいとか、そういうのも最高に手厚く豪華で全部すごかったです。
ラーメン屋に海外のRuby commiterが並んでいるとか、Chief Organizerの松田さんからオープニングパーティーで日本酒の説明をしてもらうとか、踊り狂ってるRubyistをみれたりとか、そういう体験も沢山できました。
単純に観光も楽しいです。
RubyKaigiのこの良さはなんなんだろう〜と最終日にぼんやり思っていたら、kakutaniさんのツイートを見かけました。
きのう、@makicamel が”RubyKaigiめっちゃいいんですけど、良すぎて言葉にできない!!!!”と、RubyKaigiが完全にキマっていたので、そのFeelingには「無名の質(Quality without a name)」という名前がついていますよ、と教えてあげた #rubykaigi
— Kakutani Shintaro (@kakutani) 2023年5月12日
自分のFeelingが「無名の質」であったのかはわからないけれど、RubyKaigiに来なければわからない感覚がたしかにあったと思います。
沖縄まで精進して、来年はさらにNiceに過ごしたいです。